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仏壇を家に置く意義と正しい設置方法を教えて欲しい

質問 10年前に横浜でマンションを購入して、妻と子供の3人で暮らしてきました。マンションの間取りは3LDKですが、子供はもともと1人の予定でした。
先日父が他界して長男である私が母を引き取ることにしたのですが、はじめからこのようになることを考えて3LDKのマンションを選んだ次第です。
ということで、妻も母との同居については容認していて、その点については全く問題ありませんでした。しかし、父の葬儀を終えてから母が妻に仏壇の話をし出してから、少し様子が変になってきました。
妻は直接母には言いませんが仏壇を家に置きたくないみたいで、その理由は仏壇を置くとせっかく考え抜いてデザインした家の中が台無しになってしまうとのことです。母の部屋に仏壇を置くのは良いとのことなのですが、母が暮らし予定の部屋には神棚があります。
そもそも都会のマンションなので全体的に広くはなく、仏壇を置くと生活にも不便をきたすと思うのですが、そもそも家に仏壇を置く意義は何なのでしょうか?
核家族化が進んでいる中で、私たちのような問題を抱えている人たちも多いのはないかと思うのですが、実際はどのようになっているのでしょうか?
どうしても仏壇を置かなければいけないなら、正しい設置方法も知りたいので、良きアドバイスをよろしくお願いいたします。
yajirusi
A

家の中に置く仏壇は小さなお寺です

まず、仏壇を家の中に置く意義についてですが、仏壇は仏様がいる場所で、お寺を模しています。
つまり、仏壇は家の中にある小さなお寺であり、そこに毎日手を合わせることは、故人やご先祖様への感謝を伝えることになるのです。仏壇は日常におけるお寺参りをすることができる、とても大事な場と言えます。
ただし、ご指摘の通りに以前とは生活様式が変わり、大家族での生活をしないのが当たり前になっている現在では、いろいろな事情で仏壇を家の中に置かない選択をする方も増えています。
仏壇を置かない理由には、奥様と同じように仏壇を置くと家の雰囲気が壊れるということがあります。
一昔前のように和式の家が多かったときには、家の雰囲気を台無しにすることはなかった仏壇も、洋式が一般的になった家には独特の存在感があり過ぎてマッチしなくなってきています。そのため、最近では洋風な仏壇も販売されているようですが、それでも存在自体を嫌う方も少なくありません。
単純に、仏壇を置くスペースがないという方も多いです。横浜や東京などの大都会で暮らす方は、田舎と比べると狭い家に住むことを余儀なくされ、仏壇用のスペースを確保できないという事情があります。
一軒家で暮らす方でも、これまで仏壇の世話をしていた家族が高齢になり、施設などに入居することになって、仏壇のケアをできないという理由で家の中に置きたくないという方も少なくないようです。
仏壇を置くことが当たり前でなくなった今では、家族の誰か一人でも反対することで、はじめから仏壇は置かない、または存在していた仏壇を家の中から排除するというケースも増えています。
他にもさまざまな理由で家の中に仏壇を置かない家庭は増えているわけですが、故人やご先祖様の供養は必要なことです。仏壇問題を解消するために、最近では手元供養を選択する方が多くなっています。手元供養とは、これまでの習慣やしきたりにとらわれずに、故人やご先祖様をしのぶ手段です。
手元供養であれば、狭い家で住むことを余儀なくされるような住環境に合わせて手を合わせて供養できる場所を自由につくることができます。手元供養する方の中には、故人の遺骨を少量だけ保管し、お部屋に安置し毎日手を合わせている方もいます。
仏壇の置き方ついては、置き場所や向きなどについて特別なルールはありません。宗派などによっても違いがあり、仏壇の置き方が書かれたサイトなどもインターネット上にはたくさんありますが、ほとんどは迷信だと言われています。
その中には、仏壇と神棚を同じ部屋に置いてはいけないという説もありますが、特に気にする必要はありせん。神様と仏様を同居させると喧嘩をするというのが一緒の部屋に置いてはいけない理由のようですが、昔から居間などの同じ部屋に神棚と仏壇を置く家庭は多かったです。
そもそも日本人の場合は、神洋か物様のどちらかを選択するのではなく、それらを同時に進行してきたことから、神仏が一緒の空間にあることはごく自然なことです。都会のような狭い家で、神棚と仏壇を別々に置かなければいけないとなると、大変なことになってしまいます。
仏壇を置く向きについてもいろいろな説がありますが、これについても特別な決まりはありません。もし気になるなら仏教には西の方角に死者が生まれかわる「西方浄土」というものがありますので、西側に設置することをおすすめします。
今では大きな仏壇ではなく、ミニ仏壇や仏具も揃ったミニ仏壇セットもたくさん販売されているので、そのような商品を選択する方法もあります。