引越しで仏壇を移動させる手順や注意点とは?|横浜の仏壇ならお任せ下さい。

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引越しで仏壇を移動させる手順や注意点とは?

質問同じ横浜市内での引越しですが、これまで住んでいた賃貸の一軒家から新築の一軒家に引越しすることになりました。
賃貸の方は私が生まれ育った実家で、亡き父と持ち主である大家さんが親友という間柄だったので、長年安い家賃で住まわせてもらっていました。
私は一度結婚しましたが、3年間で離婚することになり実家に出戻ってきて母と二人で暮らしていました。私には弟と妹がいますが、二人とも家を出て幸せな結婚生活を送っているようです。
2年前に母が亡くなり、私一人でアパートに住んでいましたが、今年に入って再婚相手が見つかってこの度結婚が決まり、お手頃の新築の建売住宅が見つかったので、今度こそ離婚しないという強い決心を抱き、思い切って住宅ローンを組んで購入しました。
聞きたいことは、仏壇の引越し方法についてです。それほど大きくはありませんが、父が亡くなったときに購入した仏壇があります。
新居は今よりもかなり大きな一軒家なので買い替えすることも考えていますが、とりあえず捨てるわけにもいかないので新居に運ばなくてはいけません。
今までアパートで使用していた家電や家具は全て買い替えることにしましたが、その他にも衣類など新しい家に運ぶものはいろいろあります。それらは引越し業者に依頼して運んでもらうことも考えましたが、費用が高くつくので段ボールに入れて宅急便で新居に送ることに決めました。
さすがに仏壇を他の荷物と同じように送るわけにもいかないと思うので、仏壇を引越しさせる手順や注意すべきことなどがあれば教えて欲しいです。
yajirusi
A

仏壇の引越しは作法に従い実施してください

仏壇は、タンスなど他の家具と同じような感覚で引越し先に運ぶというわけにはいきません。仏壇の引越しには作法があるので、以下にそれに従った正しい引越しの手順を紹介します。
まず、仏壇を新たな家に移す際には、僧侶にお願いして閉眼供養をしてもらう必要があります。仏壇を動かす前に閉眼供養を行うことにより、参拝対象からモノの状態にすることができます。
閉眼供養は、魂抜きやお性根抜き、御霊抜きとも言われていて、余裕を持ってお寺に閉眼供養の依頼を済ませておきましょう。実行してもらうのは、引越しの1週間前から前日の間で大丈夫です。
仏壇の中にある仏具は、取り出して別に梱包してください。このときには、後から仏具の配置が分からなくなるようなこともあるので、取り出す前に写真を撮っておくことをおすすめします。
御本尊と位牌、遺影などはダンボールなどにそのまま入れて梱包するのではなく、白い布で包んで別に運ぶようにしましょう。
引越し当日には、全ての家財道具を家に中から運び出した後で仏壇を最後に家から出して、新居へは最初に運び入れましょう。
仏壇を運ぶときには、くれぐれも傷をつけないように気をつけて、宅配業者に依頼する場合は中身が仏壇であることを伝えて慎重に取り扱いしてもらってください。
新居に仏壇を設置したら、仏具を元の位置に戻します。その後再度僧侶に自宅に来てもらい、開眼供養を行います。開眼供養することにより、仏壇(御本尊)に魂が入って、モノから参拝対象に戻ります。開眼供養は、魂入れやお性根入れ、御霊入れとも言われています。
仏壇を新居に引越しする前には、あらかじめ仏壇を設置する場所を決めてサイズを測り、問題なく設置できることを確認しておきましょう。
今回は仏壇のサイズが大きくないということなので問題ないと思いますが、搬入時にドアや廊下などをスムーズに通れることも確認しておきましょう。今後新しい仏壇に買い替えする可能がある場合は、設置場所に収まらなくなることもあるので、そのこともよく考えて設置場所を決めることをおすすめします。
仏壇を家の中に入れるときにも、傷がつかないように注意して、新築の一軒家なら搬入時に壁やドアなどに傷がつかないようにしっかりと養生しましょう。そうすることで、他の荷物を運ぶときに傷を付けることも回避できます。
自分で仏壇を車などで運ぶ際には、横に倒さないで縦のまま積み込むようにしてください。縦に積んでも倒れないようにしっかりと支えて運びましょう。仏壇の上に他の荷物を載せてはいけません。御本尊や位牌、遺影はなるべく自分の手で運ぶようにしましょう。
閉眼供養や開眼供養で僧侶にお越しいただく場合は、御布施と必要に応じてお車代を渡してください。御布施をいくら包めばよいか分からないという方も多いと思います。お布施については各寺院様によって異なりますので、直接お寺に尋ねることをおすすめします。
浄土真宗においては仏壇に魂を入れるという考え方はないですが、入仏法要(にゅうぶつほうよう)や遷仏法要(せんぶつほうよう)という供養を行う必要があります。その他の宗派についても別の方法での閉眼供養・開眼供養が必要になることがあるので、菩提寺や宗派がある方は事前に確認してしかるべき供養を行ってください。