仏壇は何を基準に選べばいいの?|横浜の仏壇ならお任せ下さい。

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仏壇は何を基準に選べばいいの?

質問先日父が病気のため他界しました。
死因はすい臓がんで、亡くなる半年くらい前に腰が痛いということでしばらく家の近くの接骨院に通っていましたが、何度通っても痛みがなくならないので接骨院の先生から病院で診てもらうことをすすめられました。
最初は整形外科で診てもらい、その後横浜市内の大きな病院で詳しい検査を受け、すい臓がんであることが判明し、その時点ですでに手遅れで、手術もできなくなっていました。
私たちも何もできずに、医者からは余命3ヶ月と告げられてしまい、あっという間に父を亡くして、まだこれが本当に現実なのか頭が追い付かないというのが正直なところです。
朝起きるとまだいつものように父が家の中にいるような気がして、それは母も姉も同じみたいです。とはいっても現実を受け止めて、これからは長男である私が母を支えていかなければいけません。
実は父が亡くなる前に結婚を決めて、両親にも彼女を紹介して結婚式場も予約もしていました。姉も付き合っている彼氏がいて、まだ結婚は決めていませんが近い将来家を出て行くと言っていました。
父の病気が判明して結婚式は延期しましたが、父が亡くなって私も姉も家を出ていくと母が一人になってしまうので、フィアンセの了解も得て父の一周忌が過ぎたら結婚して、横浜の実家で母と同居することを決めました。
父は3人兄弟の末っ子なのでお墓がなく、高額なお墓を建ててあげることはできませんが、まずは家長の最初の仕事として市内の納骨堂を探して納骨を済ませました。
お墓を建てらなかった分、仏壇は立派なものにしようと思い、ネットなどでも調べているところです。最終的には現物を見て専門店で購入しようと考えているのですが、品質にこだわりたい場合、仏壇は何を基準に選べばよいか教えて欲しいです。
yajirusi
A

木の材質や産地など見るべきところはいろいろあります

それなりに高額な仏壇には、品質の良い木材が使用されています。さらに、主材がどのような工法で作られているかによっても、仏壇の値段は大きく変わります。
他にも、金仏壇の場合は金箔と漆の品質が大きく価格に影響し、彫物と蒔絵の精巧さや産地の違いでも、値段に大きな差が生じます。
仏壇の場合は、値段に応じて耐久性にも違いが出るので、たいていは一生に一度しか買わない仏壇をできるだけ良い状態で長く保ちたいなら、品質の良い商品を購入することをおすすめします。
以下に、仏壇を選ぶときのチェックポイントを詳しく紹介します。
多くの人に選択される唐木仏壇には広葉樹が使用されることが多く、木材の材質によって値段がかなり違ってきます。同じ種類の木でも、品質により価格は大きく異なります。
国産の木では、欅や屋久杉、桑などの銘木を使用した仏壇が高級品とされています。外国産では、黒檀や紫檀、鉄刀木、黒柿、黄王檀などが高級品として知られています。
主材がどのような工法で作られているかによって、仏壇の品質も値段も大きく変り、高級品ほど長持ちします。
主材は芯材に天然の原木を練りつけるのが一般的で、この練り方の工法には、「前練り」「二方練り」「三方練り」「四方練り」があって、後者であるほど高級品となります。
薄くスライスした板を貼った「突板貼り」をした仏壇は値段が安く、木目模様の紙を印刷した「転写印刷」、木目を印刷した塩ビシートを貼り付けた「プリント加工」の仏壇も安価で販売されています。
インターネットなどで安い仏壇の紹介文を見ると、「〜調」と書かれているのをよく見かけますが、これは芯材に天然の木を使用していないものということになります。
そのような仏壇は、時間が経つとプリントなどが剥がれてきて、修理が必要になる可能性が高いです。
金色に輝いている金仏壇の場合は、金箔と漆の品質が価格に大きく影響します。金箔は純度と厚さによって値段に大きな差が生じます。
純度が高いものほど値段が高く、赤みの強いものが一般的には上質です。厚さについては、厚いものから四枚掛、三枚掛、二枚掛、一枚掛とあり、厚いものの方が高級品となります。
漆は、国産か外国産で品質が異なり、漆塗りの仏壇には高度な技術を要することから、色むらがなくて何度も塗り重ねられたものは値段が高くなり、塗りの回数が多いほど耐久性が高まると言われています。
彫り物や蒔絵に関しては、職人の技が試されるとても大事な部分です。素人でもこれらの造りの精巧さはよく見れば判断できるので、いろいろな仏壇をじっくり見比べてみましょう。
仏壇に使用されている木材の産地によっても値段は大きく変わります。伝統的工芸品に認定された仏壇は、伝統産地で特定の製法によって造られたものであるため、最高峰の品質であると言えます。
仏壇の伝統産地としては、唐木仏壇だと会津、東京、大阪、静岡、徳島などで、金仏壇だと、秋田、大阪、名古屋、彦根、広島、川辺などです。中国が産地の仏壇には、品質にもよりますが安いものが多くなっています。